2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

雷雨

かきくもった空から喝采のように激しい雨水の幕をうちやぶって荒々しい流れですすいでしまわなければならない傷口にとろとろと注ぎかける流れではまるで足りないまるごとえぐりとっていたいのいたいの流れてゆけ五感を走る電気信号こわしてもろとも押し流し…

まあいいこともわるいことも

とてもいいことととても良くないことが同時に起こった場合心はどちらにかたむくのだろうか落ち込んだ側でめそめそと体育座りしてるといい出来事がほらほらと 手をさしのべてひきあげてくれるけれど落胆する気持ちって よく混ざってないお風呂の底みたいにひ…

豆苗にかくれてみた

赤いおちば雨の日の黄色いおちば水面に光のおちば人生の先の方で待っている大きな悲しみを前借りしていまこの大きな青空のしたで先にかなしんでしまおうかとふと思ったんだ「燃え尽きる」ということばにはまだ程遠くまったく燃えたりてない気がしたものだか…

にんじんさんとうみょうさん

ぼくちょっとにんじんをかじって今日はあんまり気分じゃないもういらないよ ぼく今日は豆苗のきぶんだからねぷぷ豆苗おいしおいしピリカはにんじん大好きわあにんじんにんじんかいぬし食べやすいようにちゃんと持っててたいへんまんぞく ぽぴぽぴ明日の雨で…

昨夜泣こうと試みて

昨夜泣こうと試みてまったくうまく泣けなかった涙腺の筋力が足りないらしい朝 怒りで目が覚めた大股でどすどす歩いた寒さが足りてない気がした昼 鎮静化するさまを傍観それでも配分を調整して悲しみはきちんととっておこうとした夕暮れ 怒りが消えた後に疑問…

うちに帰ろう

うちに帰りますねここの椅子はどうにもすわりごごちがよく深く背中を預けると鹿皮の毛並みにそってわたしも夜の深淵へとずり落ちてしまうものだからうちに帰りますね池に映る月をどろりと揺らし水底を半身くねらせてぬるりと這い進むやつらに眠りにおちた地…

夕陽がはやいんだ

ちょっと長めのまばたきの間に夕陽が沈んでしまいましたおもしろかったので数十秒目を閉じて次にあけたら星がもう出現していましたさらに数十秒目を閉じて次にあけたら老人になっていました星はまだあります次の長い数十秒後に目を開けたらもう死んでいまし…

手に幸せなぶんちょの日

そう10月24日は『手に幸せ』なぶんちょの日だよTwitterのタイムラインにはたくさんのかいぬしさんの「うちの子になってくれてありがとう」が流れてきてまったく胸が熱くなってしまうな幸せってどんな味かぼくカミカミして確かめてみなくちゃぼくは知ってるよ…

週末はのんびり

みずいろの髪のひとをみていたあんまりみずいろすぎて体に悪いおやつみたいだったピンクまみれなひとがいた何もかもとことんピンクピンクの喪に服しているようだったラーメン丼に顔つっこんだように前髪ぬらぬらのひとがいたあれじゃあまゆ毛はげちゃうな地…

ずっとおくりがな間違ってた件

しあわせのただしい送り仮名って「幸せ」なんだけどずっとずっと「幸わせ」なんだと思ってた漢字、自信あったのにこんなに身近でこんなによく使いがちでこんなに追い求めたりさがしたりなくしたりすりぬけたりああこんなにも一生ぐるぐると追いかけたり追い…

ミルクティーがいちばん美味しい季節

陳野原さんのぶんちょカップです後ろ側にもぶんちょさんカップの裏側はなんと飲み終わって洗ったときにもかわいさを楽しめるようにって陳野原さんはおっしゃってましたこれぼくだね くすくす ↑ピリカぼく怖いから近寄らないのベンチで休んでいたら「お隣いい…

手袋すると傘すべるんですよね

ぼくの住む街は朝からずっと銀色の雨が降って燃えるような紅葉の赤に消化作業のように降り止まず雨が降りそそいで傘の柄の冷たさに頬をくっつけながら 水溜りにいくつもできあがる波紋氷の粒が銃撃のようにやわないのちたたきおとしてたよりなくつながる葉脈…

今時分の空は最高

きみの手の小ささを侮ったりしないきみの手のとどかないとこに大切なものをもったいぶってかくすこともしない雲が落ちてくるのが怖いのかいちがうよぼくら雲に近づいているんだよのびているんだ毎日ぼくらはのびているんだぼくの手の大きさはあてにならない…

明日がいつも

明日を愛せるかって話だけどまだ来てもいない明日をどんな日になるかもしらないうちに今日のにがさをひきずって日付境界線 そう単純にこえられるものなんだろかもうきみがいない明日なんか愛せるかって話だけどきみがあれほど見つめ続けた夕陽の向こうにある…

寒い

雪虫が服についても手で取るわけにはいかないそっと羽をつまみあげようとしてどれほど優しく指先に集中しても雪の結晶がくずれるみたいにもろもろと羽が壊れてしまうのです人間の体温ですらもかんたんにかれらをころしてしまうからだからふうっと息を吹きか…

ぶどうおいしおいし

ぶどうだよあまあーいちゅうちゅうあまあいおいしおいしこうするとさんにんでおいしおいししてるみたいだねくすくす明日からはもう10度山間部では雪マークもでるようになってきた外を歩く人たちもコートきてたいまだにわからないのだけどジャンバーなのかジ…

おほねのはなし

ピリカも置き物に擬態バードガービングの作品の真ん中の丸い置物には先代ぴっちゃんのおほねがはいっていますいつまでも置いておくと成仏できませんよとか言うひともいますがただのおほねです小さく愛おしいわたしの大切なただのおほねですのでわたしの好き…

不機嫌なピリカ

ピリカ?こっちむいてやだよぼく写真とらせてあげないんだピリカ、よっぽど昨日のこと根に持ってるんだねまだ怒ってるみたいピリカ先生にほめられたツヤピカな頭みせてほらたった4枚で飛べてる不可能を可能にしたぶんちょのカッコいいお顔みせてきらーん✨✨そ…

健診がんばったよ

いつも検診のタクシーは「小鳥を乗せるので優しいドライバーさんをお願いします」と予約します今日もバーバパパみたいなとびきり優しい方だった運転もとっても優しく車内の温度も気遣ってくださってありがたかったピリカちゃんまず風切り羽たった4枚で飛べて…

にんじん大好き

ぼく達 にんじん大好きこのにんじんはぼくのだよっ.....っとととぼく ずっこけたくすくすおにいちゃんかっこ悪いねぷぎゅるかいぬしはにんじんすりおろしてこげこげになったクルミとレーズンやらシナモンやらたっぷりいれて170度で30分にんじんケーキでぶ…

内角の合計は180度

三角形の内角の合計は180度三角形の内角の合計は180度そう繰り返せば 心が落ち着く変わらぬものがあることが安心なのです変わらぬことに安らぐのです その人はそう言ったでもぼくらは常に変化し続ける生き物だね変わり続けてとどまることができないね毎日み…

紅葉

あの斜面に火を放ってきたかけのぼりてっぺんからごうごうともえた岳樺のしろい枝のさきにも火がついた悶絶しながらねじきれた鉤爪で山肌をひっかいて ぱちぱち火の粉はぜる逃げ道を撹乱していた夜半すぎ漆黒の中を燃え進み夜明けすぎ空を仰いで噂するここに…

講評がとどいたよ

以前書いた『いい夜』を少しいじってせんせいに送りました(9月4日の記事です)前回「雷雨」という詩を送ってもうすこし言葉を削ぎ落とした方がよいとアドバイスいただいたのでそこを意識しました結果からいうとすごく褒めてくださった『簡単なことばで複雑…

靴擦れ

新しい靴のまだ傷のないかかとをかつかつ鳴らして抜かして歩きます互いにもたれかかるようにしててろんてろん歩くカップルを抜き歩道にひろがる仲間連れを抜きシャツも足取りもよれている男を抜き冷えてゆく夜溶け出している余韻と溶けきらない痛み全部を追…

あたまがぶわわ

切り残し部分の爪を切ったぼくは保定へいきだけど怒るよりしょぼーんとするタイプかいぬしは指のふわふわを楽しんでいたみたいえっ?!爪切り?!ぼくのびてないよ!! だいじょぶです。 ピリカちゃんはこないだ切ったばかりぼくぜったい嫌だから! きゃるる…

占い

誰かが花占いをしたすき きらい花びらをむしり取りながらあたしも自分を占ったみる みないまぶたをむしり取りながら暗闇で目をこらしたところで閉じた時と同じ闇がみえるだけ生温かくにじむ液体の色もわからぬままで腐る 蘇る骸は占う聖者の衣を剥ぎ取りなが…

これよりすだち強化月間にはいる

憧れのすだちがまたまた到着(前回のはほぼ美人ドリンクに費やされた)秋刀魚にじゅわっと絞って食べるという夢が今.....叶いますおいしすぎお皿かわいすぎこんなに美味しくビタミンC摂れて美人になってしまうかもしれないもててしまうかもしれないとふと心…

お酒デビューは早めだったわけです

すきこのんで苦い汁のんで大人ってへんなのって見てたら不意に膝の上に抱き上げられてのんでみるか? なんて悪ふざけゔぇぇぇぇってゆがんだ顔を座の余興にされるのが腹ただしいので顔色ひとつ変えずにすっかり全部飲み干してやった鈴木のおじさんはあわてて…

10,000歩 歩くといいきぶん

これかいぬしが憧れていたラーメンだねぶんちょらーめんだ!今日はお天気の素晴らしい日曜だったから鳥フェスにおでかけこちらはぶんちょジャム思った以上にとてもおいしかったんだよ甘酸っぱさがとてもいきてたいつものかなへびケーキにたっぷりつけたフェ…

視線

ピリカなにみてるの?見てるんじゃないのぼく見られてるみたいなのうんやっぱり見られてるよ かいぬしこの感じなにかなぁピリカそれはね懐かしさと優しさずっと未来のぼくたちが今この時をあたたかいしあわせに満ちたこの午後をふりかえっているまなざしなん…