2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

あてにならない祈り

もしもしそこにどなたかいますか?と問えばいつだぅて誰かしら疑問点にもささっと答えをおしえてくれるでもかみさまのお返事は途方もなく長いそもそもかみさまへの手紙途中でだれか食べちゃったのかもね「祈り」はそれが届いて帰ってくるまでの時間をも含め…

おやすみなさい⭐

あの街の灯りの一つ一つに暮らしがある幸せな家庭はどこも同じに見えるけれど不幸な家庭には個別のストーリーがあるとトルストイはいったねぼくはあの灯りのどこかでおやすみカバーをかけられた小鳥が幸せないちにちを終えて安心して寝ていることを思う明日…

魚くらいちゃんと焼こう

仕方ないじゃないかかいぬし焼き過ぎた魚はひかひかでおいしくないんだよ夢中になってなんかやってるからお魚タイマーとぼくのぴっぴっの呼び声を間違えたんだな焼き立てごはんにのせてはふはふとおいしく食べて残りはおにぎりにして仕事に持っていくはずだ…

ぶんちょ星人

ぼくほんとはうちゅうじんなのもっとも愛されやすい容姿をまとって物質社会にひらり遊びにきたうちゅうじんなのぽぴっ ぷぴっぼくぶんちょ星人ぼくここがきにいってる地球をきにいってるかいぬしのそばをきにいってるほんとは地球はかりものなのににんげんは…

はっちくん

「はじめましてこんにちは」と「さようなら」はひとつのセット商品なんだとその人は淡々と悲しみを突き放すような口調で喪失を靴底でならすような仕草で愛犬とのお別れを知らせてきてくれた玄関に誰かがくるとわおーんとお知らせしてくれたまあるいお目目や…

お静かに

からだはとっくに降参してもう寝ます無理ですと動けずにいるのに頭の中は騒がしくて眠れない「ご静粛に」と諭す声すらこだまがかえるぱちんと電気を消すようにその騒がしさを黙らせてやろうとスイッチをあちこち押してるうちに当たりをひいてしまうことがあ…

ねずみいろねずみいろ

ねずみいろねずみいろ地味でくらいねずみいろお空を重くするねずみいろでも今はぶんちょいろぶんちょいろぼくのいろ艶やかに光沢のあるぼくの羽のいろ繊細で精巧なぼくの羽完璧で完全なぼくの翼ぶぶぶとはばたいてぼくの翼はちいちゃな風を作り出すちいちゃ…

ぼくぶんちょです!

真っ赤なくちばし真っ赤なアイリングこれはぼくの血の色ぼくの中に流れているぼくのいのちの色その小さな小さな流れはぼくの細胞ひとつひとつに叫ばせる「ぼくぶんちょです!」細胞のひとつひとつが問いかけに答えている「ぼくぶんちょです!」一滴の水が自…

水浴び日和

夏の雲もくもくと絞り出したクリームみたいもこもこと食べちゃいなよ かいぬしもぐもぐとおなかへってるでしょぎゅるるぎゅわわミルクティーがアイスティーに交代したらグラスにはぽつぽつ滴が踊るかこんかこんぷるるぱしゃぱしゃぶるるるるるぼわわぼく尾羽…

薔薇さんさよなら

「わたくしをご覧になって」と勝ち誇っていた薔薇を見にゆくと艶やかなビロードのようだった花弁は悪意なき陽に焼かれてすっかりくしゃくしゃ赤茶けて静かにうなだれていたきみはきみの1番よいときを無駄遣いしなかったのだ傲慢なほどの勝気さで自身の在り様…

お昼寝

かいぬしが寝たふりして目を瞑るとぼくもちいちゃな貝なようなまぶたを閉じて眠ってしまうでもそこにいるよね?かいぬしいるよね?って時々片目をあけて確認するんだそしたらかいぬしも片目でぼくを見ていたぼくたちは弱くなってはいない世界のほうが勝手に…

おこりんぼ星人再び

ほんじつは晴天なりほんじつもおこりんぼ星人襲来なりしかも今日のやつは追尾システム搭載だったからなかなかのしつこさだったぼくのかいぬしにしつこくするなよその毒ばかり吐く口に消毒剤流しこんでやるぞう このやろこのやろきゃるるるるぼくリモート参戦…

ちょびひげ発生

換羽が終わってみたら喉の下に白ひげがはえてきたあたまのうしろにも一本だけ白い羽あるんだってぼく見えないけどね白いちょびひげこないだお医者さんにもすてきねってほめられたやつあの独裁者みたいだとは言わないでよそれは笑えないあの喜劇王みたいだっ…

ぼくのもの

3度目の夏だねえ かいぬししっかりしめた二重窓の外で雪が音をすっかり飲み込んでしまうから冬はおそろしいほど静かだったのに夏というのは騒々しいものだねえさわさわざわざわ朝風が葉をさわがせたらカーテンもふわりふくらんで野鳥さんたち早くから声高ら…

星を聴く

真夜中ぼくちょっと寝ぼけて「ぽぴっ」って声がでたわかるわかるかいぬしの気配笑いをおしころしてそーっとおやすみカバーをのぞく気だこれはね明日の前奏今日の名残りだっていい一日だったものほらね空では5億の星々がいっせいに「ぽぴっ」ぼくの真似をし始…

おこりんぼ星人

おこりんぼ星人がやってきた怒り炸裂モードへのスイッチがそこここに搭載されているから扱いの難しい種族だ正しいことを正しく言っても伝わらないことはあるんだよ正義を貫いてるフリして要求を通したいとき或いは自己の不安が抑えきれないときおこりんぼ星…

健康診断

病院で健康診断してきたそのう検査が嫌で嫌でお医者さまにこのやろこのやろしちゃった「顎の下のおひげ素敵ねー」って褒められたからすぐに失礼な態度をあらためたけどね今あるペレットも突然輸入ストップになる恐れがあるから何種類か別のものも食べられる…

怖い夢をみた

かいぬし今日は悪夢で目が覚めたらしい逃げ出してしまったぼくを追いかけてなんとか捕獲しようにも大きなトラックが通って道をさえぎり辿り着けないよく見たらそれはぼくじゃなくてまだうまく飛べない子雀だったけどそれはそれで救わねば!と苦闘したらしい…

夕方のつぶやき

夕陽はねじんわりじんわり赤くなって惜しむようにおちてゆくと見せかけて案外あっさり沈んじゃう楽しかったねとさよならした後振り返りもせず階段を駆けおりてゆく後ろ姿のように星の王子さまが寂しさに包まれて1日に44回眺めたという夕陽をぼくらは明日を思…

リボンの夢

小さな女の子だった頃ママが髪におリボンつけてくれた大人の女になるとリボンは急に縁遠くなって 難易度も上がってしまうだから生き延びておばあさんになることができたらリボンのついた帽子をかぶると決めたそうだそれをかぶってゆっくり信号を渡りおひざを…

薔薇

STAY HOMEの影響かな今年はお庭の見事なおうちが多い鮮やかに咲き誇る花々が季節の雨をうけとめている薔薇なんかしたたかに雨の滴すらも自分を飾る宝石かなんかのようにあしらっちゃってる「燃えるようなこの私の美しさはどう?」って道行く人の足をとめるま…

甘党系ぶんちょ

涙が甘いものだったらとふと考えてみた泣いた翌朝の枕や寝具はべっとべとだハンカチなんかくっついてよれちゃって使い物にならなくなっちゃうでも眼から糖分排出できるから大泣きダイエットなんかが流行るかもねよく泣く人のまわりには常に虫がたかっている…

ただの朝

朝から外の野鳥さんたちすごく元気遠くの山が見えるほど空気が澄んで彼らの歌声も心なしかいつもより遠くまで響いているようだ負けてられないもっと歌っちゃう!「幸せ」を目標にしてはいけないんだって幸せは『結果」であるものなんだとフランクルは言って…

鳩おじさんのお話

ぼくの街の中心部の公園は鳩がいっぱい噴水脇のベンチで何が食べてたら食べ残しを狙って恐れることなく近づいてくるその中でひときわ鳩にまみれてるおじさんがいるんだ秘密はね、ポケットにしのばせたドッグフードなんだって病原菌とか過剰繁殖とかいろいろ…

かいぬしのおやすみがだいすき

昨日かいぬしのお仕事お休みだったからもう一日中べったり一緒にいた一緒に毛布で巣篭もりごっこして一緒にお歌うたって一緒にご飯食べて一緒に絵本を読んで星の王子様について考えたりしていた大切な特別な愛するたった一つのバラが地球に来てみたらそこら…

休日

この止まり木先代ちゃんも愛用していたものなのぼく最初なんだかなじまなくて逃げて回ってたんだけどねいや実際とまってみるとここからかいぬしをとてもよく観察できるんだかいぬしがちょっとでも立ち上がるとすぐ追いかけられるしケージに戻して欲しい時も…

ブログ

ぼくの綺麗に生え揃った翼ごらんください!換羽もすっかり終了してもとのつやぴかぶんちょだよそうこうしてるうちにこのブログも50を超えていた大好きな鳥や犬や猫との暮らしをブログにする人はいっぱいいてぼくもそこに挑戦してみた一羽だでも最後はきっと○…

サンテグジュペリを読んでくれた午後

すごくいい場所ですよなんて優良物件かなんかみたいにちらつかせてかみさまも最近ではずるいのさ天国なんてなくたって狡猾なニンゲンは狡猾なままでおいしいどこどりしてしんでゆくし馬鹿を見るほどの正直者には偽善の半券が記念のように残るんだそれでもほ…

夏でもはきつづけてるももひきをご覧ください

昨日マスクをうっかり忘れてお店にも寄れず地下鉄にも乗れずてくてく、あるいて帰ってきた外の風を顔に受ける自由がとても心地よかったんだってマスクでは気づかなかったほんのり甘いアカシアや松のターペンタイン吸い込んで西洋タンポポの大げさに長い茎が…

ぶんちょ目覚まし

無遠慮にかいぬしのすっぴんをのぞきこんでくる朝の太陽めたまには遠慮しろよ このやろこのやろかいぬしは今日はとても疲れていて泥のように寝ていたいんだ このやろこのやろぼくそうやって朝の太陽にいきってクレームしてたんだけどなんかもう踊りで解決す…