あの斜面に火を放ってきたかけのぼりてっぺんからごうごうともえた岳樺のしろい枝のさきにも火がついた悶絶しながらねじきれた鉤爪で山肌をひっかいて ぱちぱち火の粉はぜる逃げ道を撹乱していた夜半すぎ漆黒の中を燃え進み夜明けすぎ空を仰いで噂するここに…
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