かきくもった空から
喝采のように
激しい雨
水の幕をうちやぶって
荒々しい流れで
すすいでしまわなければならない
傷口にとろとろと注ぎかける
流れではまるで足りない
まるごとえぐりとって
いたいのいたいの
流れてゆけ
五感を走る電気信号
こわしてもろとも押し流してゆけ
にげそこねたものたちが
漂着するはてまで
さかまいてうねって
もみしだかれて細分化されて
そこらじゅう、まき散らかりながら
原型などとどめずに
ながしてゆくながしてゆく
待っていたよ雷鳴
びりりとやぶけた空から
おまえを素手でつかみとり
空の器となったむねの中に
おさめてやろう
微弱な振動にいまこそ
力強い拍動もどして
太古の響きにめざめていのち
停滞などゆるさず
真っ赤な氾濫の中を
ながれてゆくながれてゆく
今日ははろいんだねえ
シードくれないといたずらするぞう
ぼくのいたずらはもちろんカミカミ
ぷぷ
ぼくのいたずらは
したじきで頭ごしごし
ぷぷぷ