今日という日も無事におわりました
一日1分ずつ、日が長くなってるんだよ
膨大な1分の積み重なりの中で
人はだれかを想い
だれかに想われたりしてる
一生をどれだけ誠実に生きても
血眼で探し続けても
求めるあしたにたどり着けないまま
繰り返しの今日を生きるしかないなら
想うことも
想われることも奇跡です
夕陽はあんなに遠いくせして
気づいたらほら
僕の部屋のあちこちが静かに燃えてる
共に燃えてゆくぼくらの鼓動は
優しく切なく共鳴して
みっつの心音はしっかりと
ほどけがたくからまりあいながら
あの地平の向こうに落ちてゆくのです
世界はなんと騒々しく
なんと不要なものに
あふれているんだろう
ちいさな奇跡をせめてまもるために、
静寂が重みを増してゆくこの時間を
ぼくたちの心音だけで
カウントしようじゃないか