ひかりがあんなふうに渦巻いて
ながれてゆく先に
きみも行ったのか
空が凍っているから
突き刺してぱらぱらと
夜の破片が落ちてくれば
あのながれにひとすじの
ぼくの血の
赤を注ぎ入れてもいいか
そこらじゅう燐光が密集して
ひとつの大きな生き物のように
きみはその1部となって
なぐさめを得ることはあるのか
永遠というものに飽いてしまって
つまらぬ生に嫉妬はしないのか
こちらがわのぼくと
そちらがわの君とで
同時に夜を討ちおとさないか
これほど凍った夜ならば
できると思うんだよ
これから毎晩そうして
君とぼくとで
ちいさな勝利をかさねて
冬の朝をみんなに届けよう
この朝が
ぼくらの仕業であるとは
だれにも秘密のままで
もう会えないぼくらのままで
だぁるまさんがぁー
こーろーんだっ
くるっ
くすくす
ぼくだよピリカだよ
後頭部にひとひら雪ん子がついてるほうが
おにいちゃんなの
みえるかな
こっちがぼくだよ
ぷぷぷ