雪がとけた日曜日

f:id:bunchosparrow:20211128202201j:plain

ひかりがあんなふうに渦巻いて

ながれてゆく先に

きみも行ったのか

空が凍っているから

突き刺してぱらぱらと

夜の破片が落ちてくれば

あのながれにひとすじの

ぼくの血の

赤を注ぎ入れてもいいか


そこらじゅう燐光が密集して

ひとつの大きな生き物のように

きみはその1部となって

なぐさめを得ることはあるのか

永遠というものに飽いてしまって

つまらぬ生に嫉妬はしないのか


こちらがわのぼくと

そちらがわの君とで

同時に夜を討ちおとさないか

これほど凍った夜ならば

できると思うんだよ


これから毎晩そうして

君とぼくとで

ちいさな勝利をかさねて

冬の朝をみんなに届けよう

この朝が

ぼくらの仕業であるとは

だれにも秘密のままで

もう会えないぼくらのままで


f:id:bunchosparrow:20211128202920j:plain

だぁるまさんがぁー

こーろーんだっ

f:id:bunchosparrow:20211128203005j:plain

くるっ

     くすくす

ぼくだよピリカだよ

後頭部にひとひら雪ん子がついてるほうが

おにいちゃんなの

f:id:bunchosparrow:20211128203355j:plain

みえるかな

こっちがぼくだよ

         ぷぷぷ