ウィリアムさんのオルガン

よいしょっと

ももひき全開

さあ かいぬし

遊んであげるよ

             ぷぷぷ

 

(今日はピリカちゃんの写真撮れなかったので

また明日です)

 

 

 

 

本日は友人と

ぶらりとオルガンを聴きにいきました

 

子供の頃、バッハのフーガを聴いて

これはぜったい3人くらいで演奏しているんだと

思っていた

今日初めて生でこの曲を聴くことができて

感動しました

 

あの旋律を追いかけてゆく低音部

あの荘厳さはおうちのスピーカーでは

絶対に伝わらない

ホール全体が地の底から

うなりをあげるようなあの感じ

それでいて練り上げられながら

崇高の極みを突破してゆく感じ

とてもすばらしいものでした

 

演奏台をひょいとまたぎこす

ウィリアムさんの動きもかっこいいのだ

 

アンコール曲は

「くまばちは飛ぶ」

 

これはバイオリンで聴くと弦がぶんぶんうなって

ほんとに蜂がやってくる感じ

 

ピアノでは「シャイン」という映画で

主人公デイビッド・ヘルフゴッドが

雨の中をずぶ濡れになって

バーにはいってゆき

その店内のピアノをたばこをくわえたまま

弾くシーンが印象的

 

今回パイプオルガンの荘厳な響で聴く熊蜂は

「ミサに遅れちゃう!」と

カテドラルの中を

ステンドグラスの薔薇窓から差し込む

彩りどりの光を縫うように飛ぶ

まじめくさった顔つきの

熊蜂たちを思わせる印象でした

(ちょっとたのしい)

 

 

バックステージツアーや

古代の楽器体験もたのしかった

(もちろん全部触ってみた)

 

ライラックの風が甘かった

 

こんなふうに休日に

実に気軽な金額でいろんな年代の人が

試しに行ってみよっか的なノリで

来ることのできるコンサートっていいですね

 

みんな楽しげで

誰かの作ったシャボン玉が

飛んでいて

勝手にベンチでチェロ弾いている人がいて

鴨ちゃんのあたまが緑のベルベットの光沢で

終わりかけの桜を惜しみつつ

病めるものも健やかなものも

みな

散った桜とともに

次の季節へと流されていく

 

いつだってぼくらは

流された先で驚きに出会いたい

知らぬ何かに出会うことを喜びたい