くいしんぼう奉行 ぶわわの守 丸文(まるふみ)

ぼく武士になったの

名前はみまなのなりゆきさんが

考えてくれたよ

くすくす

かいぬし笑いすぎだよ

ぼく今日は気分よかったから

ちょっとだけケージから出て遊んだ

おやつも食べた

それにしてもぴっちゃんのこの換羽の激しさ

毎年痛々しいです

蚊に一箇所刺されただけでも

かゆくてかゆくて

あたまきちゃうのに

全身どこもかしこもかゆかゆなんて

どんなにつらいことか



ぼくもけっこう抜けてるよ

でもお顔や頭付近はあんまり抜けてない


ぼくも武士になるんだろうか

              ぷぷぷ



夕焼け小焼け


小焼けってどれくらいの焼き加減なんだろう

ねえピリカ


燃える夕陽こそは

いま

みるべきものなのだ

「ほら見てみてよ

 あんなに夕陽がきれいだよ

 ああなんて世界はうつくしいのだろう」


どんなに悲惨な状況にあっても

感受性の豊かさこそが生き残る力になった

   とビクトール フランクル

収容所生活をかいたその著書

「夜と霧」で説いています


だからぼくとピリカとかいぬしと

夕陽当番をして

この瞬間をわかちあっているのです


今日もぼくらは生きていた

そのことを確かめるように

証するように

燃えてゆく夕陽を