いたずら隊長

これは踊っているぼく

踊る時は

ちょっと背中の羽をふくらませて

より大きな体格にみえるように

工夫しているの

もっともっとふくらんで

ごむまりのようにぼくは

跳ねて跳ねて

我ながら

すてきに踊れたと思うんだ

            ぷぷぷ

 

     ピリカです

ぼく今日も掘削工事いそがしいんだよ

ぼくはですね

いいあんばいのくぼみを作るのが

我ながら上手だと思います

 

かいぬしも

入ってもいいですよ

          ぷぷぷ

 

 

圧の強いポーチから

ティッシュがびろーんと出てる

引っ張り出してあそぶ

ピリカ隊長のお気に入りの遊びです

 

いたずら大好きぶんちょう

  というか

不思議をかんじるものを

のぞき見ずにはいられないようです

 

文鳥とそのかいぬしは似ているという説があって

確かにぴっちゃんと私は

争いがきらいなところとか

のんびりした性格が似てると思っていた

 

ピリカと私が似ているところは無いなぁと

思っていたけれど

こども時代の私はピリカそのもの

 

「してはいけないこと」にはすべて

ちゃんと理由が欲しかった

 

「火を止めてからお入れください」も

火をつけたまま入れたならどうなるかまで

ちゃんと書いておいてほしいし

 

注射のあと「軽く揉んでください」も

強く揉んだらどうなるか

あるいは全く揉まないとどうなるかまで

やっぱりちゃんと説明が欲しい

 

そういうことだよね、ピリカちゃん

 

「虫眼鏡で太陽を見てはいけません」も

見たいよね

ほんとにあんな顔で笑っているのか

確かめたいよね、

太陽の顔