アラート

上にいるのがピリカ

下がぼく

ぼくがおやつポイントごそごそしてるのを

ピリカは遠慮して上からみてたの

 

    ピリカです

今日はぼくの隊長席に

先代ちゃんがいるよ

ぼくちょっと照れちゃうな

かいぬし

わきあせパッドもってきてよ

 

今朝気持ちの良い二度寝

不穏な音階の大音量で起こされた

アラートってわざわざ不快にできててすごい

 

ピリカはびっくりして

ちょっと細くなってきょろきょろしてた

 

ぴっちゃんは

........ぱりぱり...ぽりぽり...

普通にごはんたべていた

 

空気を切り裂いてミサイルが

飛んでくるところを想像したら

とても怖くなった

人の生活やいのちを

簡単に奪えるものが

あちらの空にもこちらの空にも飛んでいて

そんな音ききたくない

 

たとえば

靴職人さんの仕事場からは

靴を作る音が響いていて

その靴をはいた女の子の軽い足音が

春の道に風といっしょにからまっていって

道々の人々の笑い声や

小鳥達の歌を道連れにして

明るい陽射しの中を

駆けて行って

着いたその先の駅の名前が

「へいわ」であれば良いと思う