階段はすべります

打たせ湯

みずあびのときのぼくは

ちょっと真剣な顔しているらしくて

いつも笑われちゃう

弾け飛ぶみずのつぶつぶを

顔面でうけとりながら

ピリカも最近じーっとぼくを見てるんだよ

(一緒に浴びたいようですが

 ぴっちゃんの勢いにはいっていけないかんじです)

 

     ピリカです

はい!ピリカ隊のみんなせいれーつ!

みんなよく見るように!

こうやってうんこティッシュをひきげて

よいしょ よいしょ

 

あ....

落としました

                                         ぷぷぷ

 

雪の帽子をかぶったナナカマド

 

今日地下鉄の階段の入り口ふきんが

凍ってて

勢いよく降りていったおにいさんが

転んで3段ほど滑り降りていった

一打目の強打でぜったい尾てい骨やられてて

続いての2打目、3打目で

手首や肘をやってるんじゃないかな

だいじょぶですかと手を差し伸べたら

だいじょぶですって

転んだ時の2倍のスピードで起き上がって

去っていった

お気をつけて

お気持ちわかります

痛みより恥ずかしさの方が大きいですよね

わたしも先日転びましたから

よくわかるんです

でもって「大丈夫ですか」ってきかれると

条件反射で

「大丈夫です」っていっちゃうものですよね

 

もう一歩もあるけないとき

そのまま雪にうもれて

星たちに盛大に笑われながら

帰りたくなるまで帰らずにいようかしらとか

冷たさをとおりこしてしまえば

痛みもくるしさも

あれそれほどでもなかったかななんて

麻痺していくけれど

体の深い深い内側をはしる脈動は

心のやぶれめ

うすく希望をつないでぎりぎり

裂けきらずにもちこたえているところに

容赦なく

絶え間なく

息を深く吸え

そして吐け

単純動作をくりかえし

立ち上がって

右足をだしたらはい次は左足だ

  とわかりきったことを

偉そうにガイドしてくる

そんなとき

「大丈夫ですか」って声かけられたら

かなり大丈夫じゃなくても

「だいじょぶです」って

いってしまうものですよね

 

 

 

 

 

今日の講習の内容が

「リスクマネジメント」のお話しで

講師が

「まさか」ではなく

「かもしれない」と思って常に行動せよ

的な締めを繰り返していた

 

この階段は滑るかもと思ったわたし、

いいこ。