ビバルディは「冬」

日が沈んでいったね

この時間の静けさがぼくすきだよ

同じ空を飽くことなく眺め続けても

なお一層その深さに心うたれたりする

大人になって歳をとるということは

うつくしいものがふえていくということなんだと

ぼくは思う

 

        ピリカです

でたでた

ひかりのつぶつぶ

ひかりのつぶつぶは

寒くなるとよく揺れよね

冬の斥候がもうぼくの街を侵略してるから

ぼくも隊長してむかえうたなくちゃ

カミカミ

ぷぷぷ

 

ビバルディの四季を聴いていた

そこかしこダイナミックで大袈裟なんどけど

だからこそ小さなこどもでも

それぞれの季節をイメージしやすいと思う

 

わたしもこどものころ

ヘッドホンをして目を閉じて

それぞれの四季の情景を

頭の中のスクリーンで上映しながら

聴くのがだいすきだった

 

今改めて聴いてみて

あ、ビバルディ、

冬が好きでしょあなたって思う

 

春→とりあえず始まりの曲だし明るく弾んで

  やたら壮大にはせず

  かるーくいきましょって感じ

 

夏→つらいつらすぎる

  暑さが過酷すぎる

  なんもしたくないもうしぬ

 

秋→夏おわったー!ひゃっはー

 

冬→きたきたついに冬!

  空から地から冬にぬりかえられてゆく心地よさ。激しさ、厳しさ、埋め尽くされる喜び。

 

そんな感じ。

何度聴いてもどの「冬」にかける熱量が違う

演奏によっていろいろアレンジがあって違うけど

この「冬」こそはバイオリンを弾く人も

足を踏ん張って

すこし腰をおとして

自分の中を貫いてゆくきびしい冬と

対峙するように演奏してる

 

そしてラルゴの優しさも好き

 

というわけで「冬」ばかり聴いてしまう