明けない夜があってもいいんじゃないかな

火の粉はぜる

夕焼けの時間

西の向こうに横たわって

あたしはあたしのくびれやらとっきやらを

山の稜線に擬態してたところ


燃えて熱い夕日の火球

ああんと開けた口で受け止めたら

体のいちばん深いところから

じゅうと音がする

何か覚えておきたい場面が

燃えて無くなったらしいかまうものか


好きなだけ夜をよびよせて

暗く匿ってあげなければ

ひとりで泣くしかない者たちが

存分に泣けるように

あけないで夜

いつまでも夜

道は暗いまま見失ったまま

だれも立ち上がれなくしてしまおう

武器をひろいあげるものが

目覚められないように


ぼくは今日はケージからでて

豆苗ポイントでうつらうつらしてた

つばさの内側はちくちくで

かゆいよ

ぼくの抜けた羽、

かいぬしは上唇のあたりにあてて

ふわふわ気持ちいいねってよろこんでみたいだ

あげるよ

            ぷぷぷ

んっ?!

かいぬし

おかえり....

お尻撮ったね!

          かるるる