オオワシを初めて知床で見たときの感動は
忘れられない
闇の中から朝が生まれ
金色の朝陽に流氷が浮かび上がると
大鷲が飛び始める
2メートルもある翼が空を制して飛ぶさまは
本当に言葉をうしなうほどの雄大さでした
闇をおしぬけて
金やらピンクやらさまざまに
グラデーションだった空はやがて
くっきりはっきりと深い青に統一されて
両翼を広げたオオワシの
白い白い尾羽がきらりきらりと光るのです
あれを見たときに
この空もこの時間もこの寒さも
かれらのものなんだって思えました
簡単に感動することなどゆるされぬほどの
きびしい自然の中で。
でも陸の上では
結構よちよちと歩く
あとオジロワシさんに比べて
ちょっと剽軽な顔をしてるところもだいすき
あたたかくなってきたら
シベリアにみんな帰っていく
流氷もきえるころ
ぼくも飛ぶの得意だもん
シルビアまでとべるもん
ぷぷぷ
ピリカ、 シベリアだよ
遠い遠い北のほう
こんやのゆめでいってみる?