冬の思い出13 勇気はどこから

レラちゃんは釧路の立派なせんせいのところで

治療を受けてきていました

怪我はもうすっかりよくなっているのです

 

ピリカちゃん泣かないのよ

みんな優しいことばをかけてます

あれ

いつきくん何してるの?

 

勇気の御守りです

 

あっぷちゃん、ぽてちゃんも!

みんなの勇気、伝わるかな

 

 

手前  オズロワさん

奥   オオワシさん

 

猛禽類研究所の斎藤先生が言っていた

 

「彼らを治療し野生にかえすのは

 愛護ではない。責任だ。」  

 

 

春が近くなり流氷が溶ける頃には

オオワシ達は遠くロシア東部などへ

出発します

 

治療の甲斐なくいのちをおとすものや

もう2度と空を飛べなくなり

終生をその保護施設で暮らすワシ達もいます

風の中に春の匂いがしたら

飛びたちたいって

なくした翼が痛んだりするのだろうか

 

ぼくらもこの機会にじっくり

ワシ達に思いを馳せてみようとおもうんだ

 

おにいちゃんが思いをはせてるの、

ごはんだよね?

ねえ

ごはんだよね?