小学生の頃 刃物を持ち歩いて
森にでかけていた
“かすめ網”を破壊するためだ
ヤバい人たちの設置してるものだから
行ってはいけないとおばあちゃんに言われたけど
知るもんか
今でもおぼえてる
カッコウの声こだまする森の奥
川のせせらぎ
舞いあがる揚雲雀
風に鳴る樹々
陽に透けてる葉脈
走ってきたから
草で肌をあちこち切って
お風呂にはいったらしみるかも
でもやらなきゃならない
赤い記憶
くちばしから出たものか
アカゲラの赤い羽だ
縮こまってしまった足
いのちある間
何度も何度も飛び立とうと
蹴り続けた足
蜂のうなり
陽の光巻き込みながら
流れてゆく川に
死んだ鳥を託す
無機質な薄茶色の瞳には
還ってゆく空を映して
人間の汚い思惑を
洗い流して
もう次は誰にも捕まるなよ
川が運んでゆく
アカゲラの死骸
（かすめ網を用いた密猟は後をたちません。
生態調査の目的に仕掛けられる場合もあるよう
ですか、あまりに仕様が残酷すぎるものです。
ちなみにこれは実話。
小学生の私は網を破壊してまわる悪い子でした。
多くの鳥はもう息絶えた後か、
弱り切って救うことは難しかった。
今でも時々 鳥を救わねば！と
山を徘徊する夢を見ることがあります。
羊たちを救うおうとうなされるクラリスみたいですね。
“小鳥たちの沈黙”
ぷぷぷ
なにこれ
ぼくのにんじん 太陽だ！
ピリカのにんじんは
ハートだね♥️
食べた後はすぐ眠くなっちゃうよ...
ぽぴ
