おやつタイムがおちょこ ぷぷ
この器はとても見慣れてるから
ぼく躊躇せずにぱくぱく
ぼくたちのくちばしが
リーンリーンとガラスを鳴らす音
ぱきぱきとシードの殻が破れる音
ととととととホッピングする足音
お外の野鳥の声もよく響いてる
ピリカ 君ももうすぐ飛べるからね
筋トレそんなに頑張らなくても
鳥の体にはもともとその能力が備わっているから
あせらなくていいらしいよ
風切り羽が3枚しかないためか
なぜか羽ばたきながらジャンプすると
後ろに落ちてゆくピリカです
本人も「え、なんで?」って顔して
落ちてゆきます
『細かすぎて伝わらないものまね』のように
落ちてゆきます
でもそれもあと少し
冬が終わって道路脇の雪が
汚れながら溶けてゆくのはさみしいけど
今年の春は
いつもと違う春になりそうだから
ぼくうれしいよ
なんだか着ぐるみみたいな形のぼく
にょろっとしてるピリカ
ぽぴっ