くちびるに触れるか触れないかの
ぎりぎりのところで
とめておくのがすきだ
うすいうすい境界線をのりこえて
つたわってくる
体温と匂い
きみはたしかにここにいるね
すくいとってどうやって
互いの内側にうねり
流れ続けている血潮を
もっとはげしく
もっとながく
走らせ続けることができるのだろう
目を閉じて
ぎりぎりの境界線で
きみの小さな呼吸を感じ取っていると
こんな小さな鼻の穴の奥に
いのちがしっかりおさまっていることに
泣きたくなるんだよ
きみはぺたんこにおなかをつけて
翼を無防備にさげて
ぎょりぎょりとくちばしを鳴らす
互いの呼気と呼気とが結び合って
解け難く馴染んで
時間の嫉妬を遠ざけて
やっぱりわたしたちは
ただひとつのいのちのようだよ
かいぬし....
ぼく暑いよ
暑いなら手から出なさい
....やだよ
暑い時はやっぱり浴びるのがいいよ
ぱしゃぱしゃ
たのしたのし
あ、
おにいちゃんバードバス怖いんだっけ?
ぷぷぷ