みんなが頂上にさしかかる頃
8合目付近で休む
さぼってなんかない
靴がみんなより重いんだ
だから
あいつらの何倍も心肺機能と筋力は鍛えられてる
みんな頂上でおにぎりを食べたがる
でもおにぎりなんて好きな時に好きな場所で食べるんだ
おにぎりってそんなもんだ
後ろのやつに追い越されて焦る
「なぜ自分は登り続けることができないんだ」
苦しむ
下山しまーすといえば楽になるけど
登りたいからこそ苦しむ
下山しまーすと言わせないものは何か
他でもない
自分の内側から湧き出でる力だ
8合目で休むことは失敗体験ではない
むしろ発見
その先を登る意思があるからこそ
休む必要があるとわかっている
話をまとめると
おにぎりって最高おいしいよな
どこにでも持っていける
どこででもきみに立ち上がる力をくれる
だって
おかあさんの手の形をしたたべものだもの
ぼくはかいぬしの手の中で
つぶれおにぎりになったよ
ぽぴ