窓辺のラナンキュラスが小さく震えてる
でもいいんだ
あんまり暖かいと花弁は雄弁に開きすぎて
言い尽くせないままで
その時期を終えてしまうし
隣のスイートピーは
甘く春を告げて香る代わりに
脈には悲しみが流れてる
風があちこちぶつかって
バウンドしてるね
街路樹の枝は火花の瞬間写真みたいだ
命のほとばしりの瞬間を
凍結したらあんな具合になるだろか
神経の痛みなんかを
可視化したらあんな具合になるだろか
風はあれこれ噂を撒き散らして
真実を撹乱してるね
ハーモニーに馴染まずに
びょろびょろ脱線してるリコーダー
笑い出したいの堪えて
吹こうとするとああなるんだよ
風はあんなこんな
過去の居心地の良さと気づまりを
吹き払おうとこころみてるが
調子っぱずれのやつが
笑わせにかかってくる
季節のさようならがおちてくる
剥き出しのアスファルトにとけている
地中にしみこんで
君たち結局どこ行くの?
ふにゃらけた大地を踏み固めて
生きる方向へ歩けよなと
窓はがたりと姿勢を変えた
ふっくら甘い小豆と塩加減絶妙のおにぎり
定番メニューです🍙
ぼくは新しいお皿がちょっと怖くて
躊躇してる間にピリカに食べられちゃった
ぎゅわ
ぼくのぶんとっておいてよ
ぼく幼ぶんちょだから
わかんない(キリッ)