背中にふこふこくちばしを埋めて
ぼくは夢を見ている
夢の中でぼくは
人間になって
人間にしかできないことをしてみたい
こっそりケージを抜け出して
流星群を逆行して
あの星雲のあたりまで
散策にいくくらいのことは
ぶんちょのままでもできるから
人間にしかできないことをしてみたい
なんだろうそれは
どんなことだろう
人間にしかできないことは
人間になってみないとわからない
愛の大きさなんかに怯むことだろうか
刹那的な今を慈しみつつも
1秒の欠片を悼むことだろうか
何のために生きるかなんて
陳腐な問いへのこたえを
グラスの中で溺れさせて
いっきのみしてみるのもよさそうだ
これは遠近法というものです
ぼくすっごいでかでかぶんちょみたい
ぷぷぷ