リボンの夢

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小さな女の子だった頃

ママが髪におリボンつけてくれた


大人の女になると

リボンは急に縁遠くなって

      難易度も上がってしまう


だから生き延びて

おばあさんになることができたら

リボンのついた帽子をかぶると決めたそうだ


それをかぶってゆっくり信号を渡り

おひざをきちんとそろえて地下鉄に乗り

図書館に行こう


懐かしい亡霊たちと語り合いながら

背表紙にこころときめかせたり

想いを馳せたりしながら

数冊選びとろう

そして丁寧にかばんにしまったら

お茶を飲んで帰ろう


文鳥の待ってるおうちへ帰ろう