サンテグジュペリを読んでくれた午後

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すごくいい場所ですよなんて

優良物件かなんかみたいにちらつかせて

かみさまも最近ではずるいのさ


天国なんてなくたって

狡猾なニンゲンは狡猾なままで

おいしいどこどりして

しんでゆくし

馬鹿を見るほどの正直者には

偽善の半券が記念のように残るんだ


それでもほら

宇宙と孤独はきりはなせないから

僕らの大好きなあの

偉大な詩人もそういうから


歌っておこうか

今日の歌

仕組まれた奇跡を

夏は焼き尽くしてしまえ

ぼくの風切羽が

優しくかいぬしのほっぺをかするから

くすぐったいってわらってよ

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