あの街の灯りの一つ一つに
暮らしがある
幸せな家庭はどこも同じに見えるけれど
不幸な家庭には個別のストーリーがあると
トルストイはいったね
ぼくはあの灯りのどこかで
おやすみカバーをかけられた小鳥が
幸せないちにちを終えて
安心して寝ていることを思う
明日の訪れを
微塵もうたがうことなく
よく手入れされた翼を
きれいに折りたたんで
起きている飼い主の気配に
すこし安心しながら
明日もまた
すてきな歌を届けなくちゃと
明日はもっと
かっこよく踊らなくちゃと
明日もきっと
優しいての中で
ぼくまったりしちゃうなと
小さな鼓動はとくとくと
ぶんちょの時間を刻んでいく