夕陽当番

夕陽当番

ノクターンの調べ

美しい時がゆきます

大切な思い出は

指の隙間からこぼれるだろうか

流れてゆく時間の遠く向かうところ

ぼくらも少し遅れて

そこへ辿り着くと思うから

今はとりあえず踊っておくの

 

ぼく たいそう

すてきに踊った

            ぷぷぷ

 

     ピリカです

山の向こうに火をつけたのだれですか

かいぬし 遠くがもえてます

 

かいぬしみてください

深い青が、火を消した

 

でもぼくの赤いくちばしは

ますます燃えてます

このように!

             ぷぷぷ

 

 

 

 

 

最近の季節とか気温とかが

関係あるのだろうか

夕陽の赤さそのものよりも

暮れたそのあとにやってくる

この「青の時間」がすばらしい

 

「世界はなんて美しいんだ」と

感動に心を打たれる経験が

人が苦しみを耐え抜く原動力になると

フランクルは言っていたけど

そうなんだろうか

 

わたしたちはときどき

かみさまと奪い合いをする

いつだってかみさまは

ゆずってくれることがない

案外けちなのだ

でもどこかでふと

人間が不憫になるものだから

特別に美しい瞬間を

用意しておくのだろう

 

お迎え検診はだいじ

拡大したらぼけてしまったけど

ここの羽がだいすき

たぶんみんな大好きだと思う

どこの部分なんだろう

雨覆いのとこだろうか

 

かいぬしおかえり

ぼくの抜けた羽はぜんぶあげるよ

           ぷぷぷ

 

 

    ピリカです

かいぬしケージぴかぴかにしてくれましたから

ぼくいい気分です

ぼくもぼくの羽 

全部かいぬしにあげますけれども

かいぬしもそのシード

全部ぼくにくれるべきではないですか

             ぷぷ

 

 

 

ぶんちょのケージ洗いはちっとも苦ではありません

ピリカがお迎え検診で

コクシジウムが見つかった時

毎朝ケージや備品を熱湯消毒していたので

毎朝のあの手間にくらべたら1週間に2回

全洗いするくらいなんともありません

 

(あたらしい文鳥をお迎えした方は

 必ずそのう検査や糞便検査までみてくれる

 病院でお迎え検診をしてくださいね)

 

知らずに糞から先住の子に移してしまうなどの悲劇をうまないためにです

 

 

 

ピリカはすっかりコクシジウムを克服し

クリッピングの羽もあと2枚を残して

きちんとはえそろい

とてもがんばったのです

 

かっこいいね

ピリカ隊長!

春ですよ

ホイップクリームみたいな

ぼくの後ろ姿

 

夕陽当番をしながら踊るよ

 

ぼくの踊りを見て

夕陽、くすっと笑った

             ぷぷぷ

 

 

    ピリカです

ぼくは夜の入り口当番

 

ぽつりぽつり灯る街のあかり

 

ぽつりぽつり現れる星のかがやき

 

一列にならぶがいい

順番にカミカミしてやるから

              ぷぷぶ

 

 

本州の桜の美しさにわくわくして

近所の桜の枝をしらべてみた

まだ全然、ただの枝だ

頑なに防御に徹している

どこもなにもほころんでいない枝だ

でもかすかにかすかに

雪どけ水をごくりとのみこむ

桜の目覚めが

土の中の根元のあたりから

きこえてきた

 

幹に近寄ったらてんとう虫を見つけた

厳しい冬を頑張って超えたてんとうむし

 

今年初の虫は🐝蜂じゃなくて

てんとう虫だった

 

長い冬を超えた虫たち

動物たち

でておいで

春ですよ

換羽のきざし

夕暮れ時のぶわわな頭

 

ぼくのふわふわ頭

上から見るとこうだよ

おにぎりが食べたくなるね

           ぷぷぷ

 

 

    ピリカです

うおお かいぬし

豆苗がありません

はやく買ってきてください!

            ぷ!

 

 

 

 

建物の影や公園の隅には

まだほんのすこし雪が残ってるけど

随分と春らしくなった

風の色がもう、ちがう

ぴっちゃんの風切り羽もぽろぽろ

抜け始めました

今年の換羽もはげしいものになるのかな

ぴっちゃんの年齢のことを考えると

心配ですが

元気にのりこえられるようにサポートしたいと

思っています

 

ペレットを充分に食べることのできてる

ぴっちゃんは

換羽だからといってネクトンなどをあげると

栄養過多になってしまうので

要らないとクリニックの先生にいわれたので

使っていません

 

食の細いピリカちゃんはどうなんだろう

次回の検診のときに確認したいと思います

 

なりゆきさんからおみやげ

    ピリカです

おっ かいぬし荷物ですね

なんですかなんですか

 

こっこれは!

シロハラさんの小皿だ✨✨

 

憧れのオチリ紙もはいっているではないですか

 

そしてこれはこれは

「握り文鳥」というものですか

たいへんめずらしくすてきではないですか

 

うおお

ぼく乗ってみました   ぷぷぷ

 

なりゆきさんありがとう✨✨

 

ぼくが寝た後に

がさがさきゃっきゃと荷物を開ける音がしてた

ぼく

明日よく見せてもらうね

 

このカードもとっても素敵

 

「握り文鳥」は「若鮎」というお菓子の

文鳥バージョンだそうです

千秋庵という菓子店で

初夏の頃だけ売っているのをみたことがあります

 

こんなに貴重なお菓子

かわいくて食べられない...もったいない

 

賞味期限がまだあるので存分に

愛でてから

とっておきのお茶を常滑くんでいれて

いただきたいと思います

 

うれしうれし( ´ ▽ ` )

ちいさなおともだちがきたよ

今日はちいさなおともだちが遊びにきてくれたから

ぼくとてもうれしくて

秘密基地ごっこをしたり

水浴び後のぼくを

吸わせてあげたりした

たのしたのしな時間だったよ

            ぷぷぷ

 

     ピリカです

うおお ストローかみかみ

 

おともだちのおなかにもぐって

ずううんずううんもした!

 

おやつもたくさんもらったんだ

たのしたのし

             ぷぷぷ

 

 

ぴちピリは小さなおともだちが大好き

 

こんなにちいちゃな頭の中で

ちゃんとにんげんを見分けていて

その人によって接し方や距離がある

ちゃんとぶんちょにも

感情や記憶や心があるってことがよくわかる

 

鳥と暮らしたことのない人は

鳥に感情なんてあるの?って驚くけれど

ありますあります

愛も怒りもあふれんばかりに

漲っているのが文鳥です

 

ちいさなおともだちの忘れ物

カエルの小泉くん

 

 

夕陽当番

夕陽当番

静かに大切に

ひと呼吸ひと呼吸がだいじだいじ

 

ぼくはゆっくり息を吐き

ぼくの吐いた息をかいぬしが吸い

かいぬしの吐いたものを

ピリカが吸う

 

そういうことだよ

ともに生きるって

そういうことなんだ

             ぷぷぷ

 

    ピリカです

まったくうつくしい空ですけれども

この深い青は

うちゅうの青のいりぐちですけれど

 

そういうことです かいぬし

ぼくのかっこいいくちばしや

かっこいいおむねが

ますますカッコよくてみえてしまう青です

              ぷぷぷ

 

 

 

 

ピリカはとにかく元気

若いから、というだけでなく  

とくに元気で落ち着きのないぶんちょです

 

ぴっちゃんはちいちゃい頃から

どしんと落ち着いていたのに

 

あっちへ飛んで行ったら

戻ってきてくつしたをかみかみ

と思ったら服の中にもぐりこんで

ずううんずううん

と思ったらまた飛んでゆき

戻ってきて首をちみちみ

右手にまとわりついて

ちょっと降りてねとお願いしても

しがみついて意地でも降りず

 

夕陽当番もあまりじっとしていなく

空が夜に変わろうとする

この深い青の時間に

ようやく身体のエネルギーが鎮静されるのか

静かになります

(つまり眠くなってきてるってこと)

 

ピリカちゃん何がみえるの

      何をかんがえてるの

 

胸のおくで

すこしふるえているのは

宇宙の記憶でしょうか