夕陽当番

夕陽当番

静かに大切に

ひと呼吸ひと呼吸がだいじだいじ

 

ぼくはゆっくり息を吐き

ぼくの吐いた息をかいぬしが吸い

かいぬしの吐いたものを

ピリカが吸う

 

そういうことだよ

ともに生きるって

そういうことなんだ

             ぷぷぷ

 

    ピリカです

まったくうつくしい空ですけれども

この深い青は

うちゅうの青のいりぐちですけれど

 

そういうことです かいぬし

ぼくのかっこいいくちばしや

かっこいいおむねが

ますますカッコよくてみえてしまう青です

              ぷぷぷ

 

 

 

 

ピリカはとにかく元気

若いから、というだけでなく  

とくに元気で落ち着きのないぶんちょです

 

ぴっちゃんはちいちゃい頃から

どしんと落ち着いていたのに

 

あっちへ飛んで行ったら

戻ってきてくつしたをかみかみ

と思ったら服の中にもぐりこんで

ずううんずううん

と思ったらまた飛んでゆき

戻ってきて首をちみちみ

右手にまとわりついて

ちょっと降りてねとお願いしても

しがみついて意地でも降りず

 

夕陽当番もあまりじっとしていなく

空が夜に変わろうとする

この深い青の時間に

ようやく身体のエネルギーが鎮静されるのか

静かになります

(つまり眠くなってきてるってこと)

 

ピリカちゃん何がみえるの

      何をかんがえてるの

 

胸のおくで

すこしふるえているのは

宇宙の記憶でしょうか