祝福されし生命体

夕陽の金色が

ぼくのほっぺを刺し貫いた

 

くちばしの先ですがちょいと

夕陽をつまんでやろうかな

             ぷぷぷ

虫の標本のように

ぼくらの心はこの日のこの場所に

ピンで刺しとめられるだろうか

いいやぼくらの心は

あの太陽を追い抜いて

もう明日をのぞきこむことができるね

その先の明日も

そのまた先の明日も

ぼくらが一緒にいられますように

 

夕陽はいつも赤く美しく

ぼくらいっしょに眺めることができますように

              ぷぷぷ

 

 

    ピリカです

かいぬし

シードの袋のふたが甘かったですけれども

それはぼくとしては

よろこばしいことなんですよね

 

(ピリカちゃん

 こんなかわいい顔もできる( ´ ▽ ` ))

ちょっとずつ袋の隙間から

盗み出すの

スリルに満ちたなぞのミッションみたいで

たのしたのし

             ぷぷぷ

 

 

 

日が沈んだ後の

細ったおつきさまと

いちばん星

 

 

反田恭平さんの「愛の夢」をかけながら

夕陽当番していた

 

ぴっちゃんは私の聴く音楽が好きだと思う

じっと耳を傾けて

夕陽の向こう側を静かにみてる

 

たぶん夕陽をみているのではなくて

夕陽のさらに向こう

人間には見えてないさらに向こうを

ぴっちゃんは見てるのかもしれない

ぴっちゃん何がみえるのかな

 

かなへびさんが

「ぶんちょは祝福されし生命体」と

おっしゃっていた

本当にそう思います

 

ああでも

もしも私たち人間が

すべての人間が

互いを祝福されたいのちだと

認め合うことができたのなら

その地平には戦争のない世界が広がって

いるのだろうか

沈んでゆく太陽のその先に

そんな世界を夢見てみたい

そんな愛の夢を見ていたい