夕陽当番のあとの地震

今日もみごとな夕陽だった

季節が動くにつれて

夕陽の落ちる場所もどんどんずれていく

ぼくの輪郭がオレンジがかった金色になる

時間も金色のふちどりを得て

ぼくらの呼吸も

ゆっくりそして深く

山の向こうに沈んでいくみたいだ

 

    ピリカです

ぼくもぼくもゆうひとうばん!

誇らしくお胸の雪ん子もようを

夕陽にあぶってみる

夕陽、めらめら金色に

ぼくを染め上げて

くすぐったくてじっとしてるの

ぼくには無理だよ     ぷぷぷ

 

この夕陽の写真とったあと

ぴっちゃんピリカちゃんケージに戻って

ごはんをたべておやすみカバーを用意してたら

地震がきた

ぐらぐら揺れるのではなく

下からふわふわ持ち上がる感じで

きもちわるい地震だった

 

数年前の胆振地震の時

変にカラス達が騒いでいた

あれからなんとなくこの地震

深刻なものかどうかは

カラスくん達のお知らせに耳をすませることに

している

今日はみんな静かーにしていたから

たいしたことなかった

 

ピリカは揺れるホヨヨに怒っていた

 

ぴっちゃんはぽりぽり

ごはんを食べていた