わあい オレンジ毛布だよ
オレンジ毛布だね
ぼくさっそくながら
歌いまして
踊りました
ぷぷぷ
ピリカです
ぼくはずううん!ずううん!をして
すてきなくぼみを製作中
ぼくとおにいちゃん
今夜はここに寝ようと思います
ぷぷぶ
気になっていた映画をみてきました
ナレーションも音楽もなく
淡々と教皇が各国を訪れてた映像が続く
いやに、なってしまうことは
ないのだろうか
「教皇なんかやってられるかーい」って
あの白いお帽子、ぶん投げたくなったり
する日はないのだろうか
この襟はばさばさとじゃまくさーいと
ちぎり、すてたくならないんだろうか
ぶん投げないまでも
ロザリオのたまよりまだ多く涙をつなぎあわせて
もうぼく、
いなんなっちゃったんですよねって
途方にくれたりしないのだろうか
だってすぐそこにあるのだもの
不意に開けた扉の向こうに
曲がり角を曲がった出会い頭に
ちがうものを取ろうとして手を伸ばした先に
みるとはなしにつけたテレビの中に
適当にぱらぱらとめくったページの中に
これからでかけようと靴を履き
開けた玄関の扉のすぐそこに
主よお許しくだいと
祈りあわせる手のひらの内に
miserere nobis
横たわる
枕側に押し付けた耳の奥に
いつだって
あるからだよ
なくならないからだよ
戦争が
映画の中で教皇は
思ったより足が悪そうだった
とても痛そうに身の回りの間につかまりながら
歩いていた
歩いて人々に手を伸ばし
祝福をあたえていた
いたい足でひざまずき
ちいさくちいさく身を折りたたんで
「カインの心を私達がもたずにいられますように
私達の良心に光をむけてください」と
祈っているところで映画は
静かに終わった
※カインとアベルのお話です
(旧約聖書)
↓
「弟のことなんかどうだっていい」といったカインを指している
つまり
他者への無責任であってはいけない
すべての人は愛すべき隣人であり
兄弟である
その兄弟にたいして無関心をつらぬくならば
平和のへ実現にはいたらないのです
....というようなことを言っているのだと思う