大雪

夜だよ

ぼくもうねる時間

勝手におめめが閉じてくる

でもずうっと目をあけて

起きていたいときもある

昼と夜とでは見え方のちがうものがあるし

夜でなきゃ見えないものもまたあるからだ

目を閉じてのぞきこむ心の深淵と

月のない夜道の果てに

何がまちぶせているのか

ぼく探検してみたいとおもうの

 

     ピリカです

ぼく先代ちゃんとにこにこ

....きゃっ

こ、これは

ええと

自分のうんこです

 

だめです

かいぬし

早くティッシュでふいてください

 

 

これは雪の結晶

こんなに繊細で可憐なものが

空からたくさん降ってくるなんて

 

1月らしくない雪の少なさに気持ち悪さをかんじていたけど

今日は午後から思う存分の大雪でたのしい

 

大雪がたのしいなんていうと

雪はねスコップで殴り倒されたり

除雪車でひきころされても文句言えないけど

小さな声でたのしいってつぶやく

 

春がきらいなわけじゃない

ただうんと冬にやられておかないと

完膚なきまでに

冬にうちのめされておかないと

なんというか春がふぬけてしまうのだ

そしてそんなふぬけた春の先に

夏がくるのがいやなんです

正統派の夏ではなく

ここ数年の

少し狂って軌道をはずれた夏がいやなんです