100年を経た後に
何が残っているだろう
古き良き言葉のいくつかは
遺失物の扱いを受けているだろう
偽物の星が
空を浮遊しているだろう
さらなるダメージをうけつつも
リカバリーをつなぎたして
ひとはやはり
生き方を模索しているだろうか
ひとはそれで
守らねばならぬものを守り通せたのだろうか
なくさねばならぬものを根絶できたのだろうか
打倒すべきものを克服できたのだろうか
100年後にはぼくも
ぼくを心から愛したかいぬしもいない
この街の景観も随分と変わっていることだろう
それでも空は青いといいねえ
ぼくに似たあたまぽわぽわのぶんちょと
にんげんのペアが
その空の下で
100年前の
令和なんて時代の
青空を想像して
見上げてくれていたらいいねえ
そして、その時代には
エトピリカなんて美しい鳥が
海の上を飛んでいたらしいねなどど
鳥愛でる人々が
想いを馳せてくれていたらいいねえ