さいわいすむとひとのいう

ぼくたち元気ないからって

かいぬしおみかん買ってきてくれた

おいしおいし

ピリカはおおはしゃぎしちゃって

大変だったよ

おいしおいし

 

 

    ピリカです

おっ かいぬし

みかんですね

ぼくうれしいですから

ぶん投げながらたべます

このようにっ

このようにっ

 

たのしたのしのおやつタイムでした

 

 

 

 

かいぬしもクッキー

大事にちょっとずつ食べています

 

 

カールブッセの「山のあなたに」

という詩をかいぬしがつぶやく

ぼくはかいぬしのくちびるを

みて集中している

ピリカは「それで?それで?」

という顔をしてかいぬしの

親指と人差し指の付け根な部分を

ちみちみしてくる

     (かいぬし痛がってるよ、ピリカ)

 

ぼくらもきっと

「やまのあなたに」

出かけてゆくと思うのだ

そこに「幸い」はなかったときかされても

ないことを確かめたくて

やはりでかけてしまうと思うのだ

 

「我 ひとととめゆきて

 涙さしぐみ帰りきぬ」

のその人とすれちがいながら

 

ぼくら3人は歌いながらでかけるのだ

かいぬしぼくは思うのだ

山の彼方に幸いがないのであれば

 では、そこにあるのは何であるのか

 確かめて見る必要があると。

 

ピリカは言う

「山の彼方に幸いがないのであれば

 そこはまだ山の彼方ではないのです

 かいぬし、さらに先の彼方をさがすべきです」

と。

 

だからぼくらは

さんにんでどこまでも

山をこえつづける

あの夕陽をおいかけてどこまでも超えつづける

 

そうするとぼくらは

ぐるり地球を一周して

結局ここにもどってくる

 

「幸いの住む場所」に

もどってくる

 

かもめ

換羽でだるいから

あまり出たくない気もするけど

かいぬしにぴっちゃんって呼ばれたら

ぼくちょっとはりきって

でてきたよ

かいぬしあそぼ!

            ぷぷ

 

   ピリカです

ぼくは棚の上でうつらうつら

ちょっとくちばしの色も薄い

 

アイリングやくちばしが薄くても

目力はつよつよ隊長だよ

            ぷぷぷ

 

 

 

 

カモメ団を発見

げらげら笑いながら

何かを飲み込もうとがんばっていた

 

かもめ

げらげら笑いながら飛び去っていった

 

それぞれの鳥には

それぞれの翼の形がある

 

カモメは潮風をよりよく

切り裂くための形をしている

 

それから実は

かなしいときでも

げらげら笑う方法をしっている

 

自分のかなしみの大きさと

海の大きさに

笑うしかないときがあると

しっている

雨をききながらおやすみ

ぼくのホヨヨ、のびているんだ

でもこれがいいんだ

いいあんばいだよ

 

換羽でだるだるモードだから

このままおやすみカバーかけてください

ぼく早めにおやすみしようと思う

春の雨の音が

お外で優しいから

ぼくはいつもより

よく眠れる気がするよ

            ぷぷぷ

 

   ピリカです

かいぬしぼくの抜けたほわほわの羽

一生懸命集めていましたから

ぼく元気に羽ばたいて

全部散らしてあげました    ぷぷ

 

  ピリカちゃんの翼はクリッピングのおかけで

なかなかはえそろえのに時間がかかりました

去年の換羽でだいぶきれいにはえましたが

実はまだ左右1箇所

羽がない部分があります

今年はついに

完全な翼になるのでしょうか

(もちろんならなくても

ピリカ隊長は存在そのものがすでに完璧)

 

 

 

 

だんだんと雨が激しくなってきました

もっとはげしくはげしく、

言いかけてやめた言葉のつづきを

掻き消してしまえばいいとおもうほどの

はげしい雨が

必要な夜もあります

 

ぴっちゃん雨の音きにせずに

ゆっくりおやすみ

ピリカちゃん雨の音きにせずに

ゆっくりおやすみ

かいぬしはここにいますよ

クッキー

ピリカちゃんがリポートしてくれます

 

かいぬしこれはこれは

なんですかおやつですかクッキーですか

クッキーの缶もかわいいぞう

文鳥の梱包用テープですね

 

かなへびさん

ありがとうございます

ぼくはぶんちょですから食べられませんけれども

すてきなポストカード

ぼくかいぬしと一緒に

一枚一枚見ました

ありがとう

           ぶわ

 

 

缶の蓋をあけて

「わあー」って声が出た

ちょっとレトロ感のある

すてきなクッキーセット

この絞り出して焼いたクッキーなんて

とても懐かしくて優しい感じ

 

子供の頃こんな感じの缶入りクッキー

おばあちゃんに1日数個だけと制限されて

大事に大事に食べたのを思い出します

空っぽになった缶に

海でひろった大小様々な貝殻をつめて

あそびました

クッキーの甘さと貝殻の磯っぽい潮

混ざり合った匂いまで

思い出します

 

もうおとなですから

誰に制限されるでもなく

好きなだけむしゃむしゃと食べられますが

やはりこれは大事に大事に

いただきたいと思います( ´ ▽ ` )

 

ぼくは

ホヨヨからクッキーの香り

たのしんでいたよ

 

いろんなおちりの見方があるけれど

かいぬしは

このホヨヨからあんばいよく

でているおちりがとても好きなんだって

存分にみるがいいよ

             ぷぷぷ

 

 

うれしイラスト

なぼちんさんが

ぼくらの絵を描いてくれたよ

 

ぼくのむちんむちんのお胸や

どしんとしたおおらかな感じ

とってもうれしいなぁ

 

いたずら大好きなピリカ

ちょっとずるい顔して笑ってるの

かわいい

 

ぼくモデル体験できてうれしうれし

絵を描くって

とてもとても対象をよく見つめる作業だから

描いてみて初めて気づくことって

いっぱいあるよね

 

おっ

これはかっこいいぼくの肖像画ですね

やっぱり偉大なる英雄は

肖像画に描かれるんだ!

            ぷぷぷ

 

 

 

なぼちんさんありがとうございます

自分のおうちのこを

描いてもらうってとてもうれしいものです

 

大切な思い出のページが

また増えました( ´ ▽ ` )

20度

かいぬしのおててでまったり

 

ぼくのふわふわ部分に

指をさしいれようとしてるね

            ぷぷぷ

 

   ピリカです

ちいさなおともだちの忘れ物の

小泉くん

 

きみ、このままピリカ隊に入隊するかい

 

    ぷぷぷ

 

今日は最高20度もあった

春を通り越して

初夏みたい

 

クロッカスもぱかりとおくちをあけて

蜂たちを呼んでいたよ

握り文鳥のおやつ

ここに足をのせて

それっ

ぼくはスプーンにはいる練習

この狭さがいいんだよね

            ぷぷぷ

 

    ピリカです

ぼくまだまだ遊びたいんでけれども

見回りなどいろいろ

やることもあるのですけれども

ぼく早めにねますー

かいぬしカバーかけてください

             ぷ

 

 

ピリカちゃん

換羽でだるだるで早くおやすみしました

 

 

さみしいから

握り文鳥のおやつを握る

 

でもだめだ

体温で悪くなってしまう

 

そうだ

3個あるから今日こそ

いただいてみましょう

いただきます( ´ ▽ ` )