深まる青

夕陽当番をするころ

ぼくはだんだん眠くて

おまたのおていれ

お羽もお手入れ 

オーガンジーみたいにきれいでしょ

ああもうすっかり日が沈んで

空はむらさきだよ

寝る前にぼく歌おう

そっと歌おう

今日もぼくはぼくだった

              ぷぷぷ

 

      ピリカです

たいよう、もえながら雪山のむこうに

おっこちていきました

燃えておちるたいようも

ぼくのくちばしの熱さにはかなうまい!

ぼくも燃える隊長だからね

              ぷぷぷ

 

 

 

生の終わりに死が

待ち受けているのではなく

生と死は同時進行している

並走

というよりは

生がわずかに先をゆき

 死はわきまえてひかえめについてゆく

でもあるとき

生はつかれて

 先頭を譲るのだ

 

 

Emily  Dickinsonの詩にそんな1節がある

「馬車の中はわたしと死とでいっぱいだった」

 

お行儀よくかしこまって

おひざをきちんとそろえた死が

見なり整ったご婦人の横

硬い馬車の座席で

ものいわず規則的に揺れながら

どこに行くんだろう