ウクライナフィル

知らない人がみたら

にぎりつぶされて苦しそうにみえるかな

ちがいます

これは決定的瞬間

とてもあたたかで 

   やさしくて

安心していて

全身をゆだねてぼく

しあわせだった瞬間です 

              ぷぷぷ

 

    ピリカです

うおおお

ぼくおおいそがし!

ぼく掘削作業に大忙しなんだ

             ぷぷぷ

 

 

 

夜のコンサートホールへ

いそいそと出かけ

本日はこちら↑

 

 

第九の2楽章はとてもすき

やがてくる4楽章のあの大歓喜の予感に満ちて

ひたひたと喜びの水位があがってゆくあの感じ

 

2楽章はティンパニが大活躍するんだけど

ここは卵の殻を力強く

内側からくちばしで突き上げるイメージなのだ

命が内側から

喜びに満ちた外の世界へ

ひとたび殻に穴があけば

そこから新しい風と光がはいってくる

その一点にむかって

これは希望をはらんだ出発点なんだ

 

第3楽章はベートーヴェン交響曲中、最も美しいと称えられている楽章だ

実際本当に美しく荘厳ですらある

神の正体を見た人はいるだろうか

みな一様に言うだろう

その正体は美であると

ぼくもそうとしか思えない

 

 

第4楽章はいよいよあれだよ

そう、あれ「歓喜のうた」

バリトンの歌う

「おお友よ、この調べではない」の部分

今日のバリトンは怒気がありすぎて

なんだか叱られている気分だ

(しかも後ろの合唱隊、

赤い台紙に楽譜をのせて捧げ持っていたけど

ひとり、楽譜を忘れちゃったのか

赤い台紙だけ持って歌ってる人がいた

ひとりだけ目立っちゃってまるで

迫力バリトンに怒られてるみたい

大事な日に大事なものを忘れるのは

つらい気持ちになるんだ

その気持ちがわかるからなんだか彼が

気持ちよく歌えたらいいなって気になった)

 

歓喜のうた

「なんのために生きるのか」の問いを

生きている間中、問いかけ続け

その問いに神である美は

「命をよろこぶために生きているのだ」と

こたえる

 

ぼくらはみな

よろこびの予感に導かれて

かたい殻をやぶりこの世に一歩をふみだす

最初の光

最初の呼吸

生まれでた世界には苦悩があることを知り

悲嘆に喘ぐ日もある

それでも常によろこびは先頭にいて

ぼくらを牽引するのだ

ぼくらはただもう生きて

どんなふうに生きてもOKで

生きることそのものを喜ぶために生きる

その明確な真理は宇宙へとつきぬける

喜びは自由だ

神は美だ

そんなふうに爆発してクライマックス

第九は終わる

ウクライナの国旗を手作りして

2人でお膝掛けのようにしてる老夫婦がいらした

指揮者も最後、国旗を振っていた

そんなのもなんだか

胸にせまるものがあった

 

 

土曜には札響の第九を聴きにいきます

聴き比べです

どんだけ第九好きなんだって感じですけど

12月ですし

               ぷぷぷ