秋の夜長に小豆を煮ます

ぼくお皿のかげから

でたりへっこんだりしてかくれんぼ

 

でもだんだん.... 

      ねむく.....

 

はっ

ねてないよぼく

ねむく....なんかないぞう...

 

 

    

     ピリカです

んっ

背後に何かいる!

おっ

ぼくの影だ

影までかっこいいなぼくは!

             ぷぷぷ

 

 

 

 

小豆を煮ます

まずは「よろしくおねがいします」と

ご挨拶をするところから始めます

 

そう、礼に始まり

礼に終わる

小豆に失礼のないように

一連の行程をたどる

 

小豆はもう最初から

完璧に美しい

あとは私がどれだけ

そのおいしさを損なうことなく

存分に小豆のもつ素晴らしさを

ひきだせるかどうかなのだ

 

おなべからしゅうしゅうと

優しい湯気が吹き出ています

 

おやすみカバーの中で

ホヨヨにぺたんとおなかをつけて

ぴちピリもあずきの甘い匂い

感じているかな

 

おっ

小豆ですかかいぬし!