地獄

空がまるっきり地獄だった

オレンジ色にふわっと優しく終わる夕陽と

激しく赤く燃える夕陽があって

どうやら湿度の関係で色合いが変わるようだ

 

ぼく眠いけど

凄い空だったからかいぬしと一緒によく見たよ

 

     ピリカです

ぼくは今日もずううんずううん!の

遊びをしているところ

こうやってずううん、ずううん!って

頭突きして気に入ったくぼみをつくり

そこに向かって歌います

む....

おにいちゃんじゃましないでください

              ぷぎゅ

 

 

 

 

天国はそれぞれ好きなように解釈する自由がある

でも地獄はぴたりとはまる

だれの解釈にもそれが地獄であるとはまる

 

 

 

たとえば

とても大雑把にざっくりと世界を

「ふしあわせ」と「しあわせ」に分けるとして

 

私が「しあわせ」の側にいるとするならば

私はそのしあわせを引き受ける責任がある

       のかもしれない

 

どうにもならない人達のことを考えても

どうにもならなくてかなしくなった

でもかなしくなるだけで、どうにもならない

 

手をうんとのばして

その手の及ぶ範囲の中の人たちを

ちょっと笑顔にしたり

喜びを分かち合ったり助け合ったり

そんな方法で平和を実現していく

「平和とは!!」と声を限りに叫ぶ方法以外に

できることは、

自分に届く範囲の人々と一緒に

平和を実現していくことかもしれない

(あらゆる手段や可能性のひとつとして)

 

それはきっと

大好きな人に「大好き」と伝えることだったり

この世の美しいものを美しいと

讃美することであったり

きみが

ぼくが

生きてここに在る ということを

まるごとそのまま喜ぶことではないのかしら

 

どうにもならない人達のことを考えて

あまりのどうにもならなさに

思考が停止するのだけど

でも

この世に地獄が存在するってことだけは

頭のかたすみにいつも知っておきたい

 

それでいいとおもう?

それでいいよ