ぼく出てもいい?
(毎朝このポーズをするのが
かわいくてたまりません)
その風からライラックが香るね
ぼく嬉しくて歌った
ピリカです
隊員たちよ
なぜきみたちは羽がぬけないんだ
ねえねえ
つんつん
ぼくのお胸のゆきんこ
増えた気がするの
たいへんです
ぼくもっとカッコいい隊長になってしまう!
ぷぷぷ
6月にベルリンフィルがくる
ベートーベンの「皇帝」「運命」
シューベルトの「未完成」
実に人気の有名どころラインナップ
「皇帝」はどうしても死ぬまでに一度
生で聴いてみたい曲のひとつだった
そのうち...と思っていたけど
“そのうち”が予測不能な未来のどこかで
わたしを裏切る可能性を考えて
はい、いまいきます!と
チケットをおさえてみた
「皇帝」の第二楽章、1分半すぎくらいのとこで
ピアノがはいってくる部分
天上の世界にある
美しい湖面にきらきらと反射する
光の上澄みを
天使たちが両手ですくいとって
きまぐれに地上へとこぼした
それを一滴ずつ丹念にうけとめて
五線譜に書き記したのが
このアダージョの部分だとおもう
子供のころ音楽室の壁の
バッハとベートーベンを見て
この2人は髪の毛をどうやって梳かすんだろうと
心配だった
とくに彼は何かをにらみつけてる
彼には見えていたんだよね
天使の指先からたれてくるしずくのきらめきが
この部分を聴くと
あまりの美しさに呼吸がとまる
そういえば
「ベートーベン不滅の恋人」という古い映画
行き違いから愛する人の手に
届くことがなかった手紙が
彼の死後、ようやっと届く
この手紙が届いてさえいれば
2人は憎み合うこともなく
違う人生をいきられただろうに
その手紙を窓辺で
数十年後にようやっと彼女が読む
まだ若かったころのふたり
情熱的な思いのたけが綴られた古い手紙を
彼女が泣きながら読むシーンで
確かこの第二楽章が使われていた
わたしの好きな映画のひとつです
主演はゲイリーオールドマン
(レオンであんなおっかない役やったひとだ)
この映画は好きすぎて
長くなるのでまた明日にわけます