レモンぶんちょへのリーチand夜桜の話

ぴっちゃんレモンぶんちょまで

残り1枚となりました

すごく自分でも気にしていて

つんつんしてます

くまばちみたいにおしりの丸いぶんちょ

かわいいから見たいけど

本人はつらいだろうな

ぼくかいぬしといっしょに

夕陽をあびた

オレンジと金色まぜあわせた光線

ぼくは翼にあつめた

それからふたりの瞳の奥にも

蓄光した

それでいつだって星と目があったら

どちらか笑いだすまでぼくら

見つめ合うことができるんだ

ぼくは今日はだるくて

ホヨヨでゆらゆらゆれながらおひるねした

ピリカ隊のみんなも

GWだからね

休んでよし!         ぷぷぷ



夜の公園で

一本の桜だけが風もないのに

はらはらはらはらと散っていた

その樹だけが眠らずに起きて

静かに泣いているようだった

「悲しいのかい」と声をかけると

「いいや まったく

 私は物理の力ではなく

 己の意思決定で散っているのだから」

と桜は笑った

ああ そうかきみは夜中にひとり

いまはなびらを落とさんと

粛々と決行していただけなのだ

うつろう季節をはかなんだり

はなのいのちの短さをおしん

泣いていたわけではないのだ

雄々しく顔をあげ

枝葉をしげらせ

空に 空に

のびてゆくために


それからぼくはしばし

降ってくるはなびらの下に佇んで

桜の樹と

言葉を超えた会話をたのしんだんだ