小さな手は
躊躇いも恥じらいもなく
握ってくる
その あたたかさとしめりけに
ややたじろいで
おとなとしてこれはしっかりと
でも傷つけぬように
まもるように
みちびくように
つないでいなければと
いとおしさとかなしさが
まじりあったような
そんなにまっすぐ人を信じてしまう
最短距離でのばされたきみの手を
降ってくる星をつかまえるほどの
正確さでうけとめて
幼さと純粋さというものは
こんなにも力強く
いのちを牽引するものなのかい
いったいどこまで
つれていってくれるんだい
ぼくの目は
きみより少し高い位置から
今沈もうとする夕陽を
とらえている
ピリカ
真剣に何をみてるの
きみがみているものを
ぼくもみたいよ
ぼくがきみに見せたいと思うものを
すべて
見て欲しいよ
ぽぴっ