幸せになりたかった
とてもとても幸せになりたかった
その人はただ幸せになりたかった
でもだめだった
届きそうなところでだめだった
手をのばした方向がずれていた
その人は生きていたかった
とてもとても生きていたかった
その人はただ生きていたかった
でも尽きてしまった
次の季節もその先も待っててくれなかった
何かをほんの少し見落としたばかりに
自由になりたかった
とてもとても自由になりたかった
その魂はただ自由になりたかった
なれるかもしれない
圧倒的質量で
魂を押し潰すほどに自由だけは
あるのかもしれない
思考の扉を通り抜けて
肉体を追い越して
幸せに手が届き損ねて尚
命がつきたその先にこそ
かいぬしまたキヌアはいってるよ
ぼくシードの方がいいんですけど!
ぼくもシードがいいー
シードくれないからカミカミ
ピリカちゃん
甘噛みを覚えておくれ...