初心者幽霊

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夏ですからね

積極的に活動したいところではあるんですが

どうも最近はやらないですね

これも時代ですかね

がんばって写真に写り込むんですけど

ばえない写真はさっさと消去されて

気づいてもらえないことがほとんどです

ふわふわと手をふってみたり

じっと見つめてみたり

あれこれ創意工夫を凝らしてみても

みなさんスマホのぞきこむのにいそがしく

スルーされることがほとんどです

幽霊界のパイセンたちもやる気喪失

「お皿が一枚足りません〜」とわなないてみても

「足りないぞこら」って

実世界のクレームのほうが

人々にとっては恐ろしいものなんですよね

顔を腫らして「うらめしや」と言ったところで

悪徳美容整形にでもだまされたのかって

悲恋の果ての情念怨恨

精一杯の演出もかたなしです

まあいつの時代も

人間の思い描く幸せてのは

かわりばえしないものではありますが

不幸の度合いはちょっとその

色合いを強めているようにも感じます

みているとやっぱり

生きてるひとってのは

羨ましいものではあるけれど

あのときしんでおいてよかったかな

と思う気持ちもまた嘘ではないんですよね

真夏の夜

ひとの暮らしをのぞきこんで

脅かすどころか逆にこちらのほうが

しんと心が冷え冷えすることがあります

さめざめと泣きたくなることもあります

そんなときは

肩のあたりから斜めに手を伸ばして

抱きしめてあげたくなりますよね

ひとはおそかれはやかれ

みんなまあ等しくしぬんですけれども

それにしたって

いまを生きてるこのひとに

夜がやさしくありますようにとか

考えちゃうの

ちょっとゆうれいとしてだめですかね



f:id:bunchosparrow:20210719203418j:plain今日はね

今世紀初の猛暑日だって!

ぼく暑くて暑くて

何回も水浴びした

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ああ水浴びさいこう!


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ぼくはかいぬしの手の中で

熱中症になりそうだったから

でてきた

でもこうやって手をつないでいたよ

            ぽぴぽぴ