ぼくはクリッピングというものが
憎いなぁと思う
ぶんぶん自由にお部屋の偵察をしてる時
ピリカが懸命に背伸びして
羨望のまなざしをむけてくる
ぼくの真似して飛ぼうとして
力強くテーブルを蹴り
必死で羽ばたくけれど
真下に落下するだけだ
うちわの柄の部分だけであおいで
風を起こそうとするような
ただの棒切れで
カヌーを走らせようとするような
たった10センチの段差すら
飛び上がることができず
行きたいところへ行けず
見たいものも見られない
だからぼくそっと
ピリカの近くに着地して
ぼくの姿を見せてあげた
ピリカは小首を傾げて
宝石のような瞳でぼくを見て
小さくきゅるっとお返事した
クリッピングというのはここまでも無惨に
運動能力を奪ってしまうものなのだと
改めて驚きます
テーブルからのバンジージャンプも
ほぼ胴体着陸になるので下におふとんを敷いてます
(クリッピングされてる子は足関節に負担がかかるときいたので)
事故防止のためぴっちゃんは床を歩くことを禁止して育てたので、滅多に床に降り立ちませんが
ピリカの場合は床やお布団の上をホッピングするくらいしか運動ができず悩ましいところです