怒りはぶんちょに倣う

これはぼく

ピリカの真似してもぐろうかなっておもったけど

ぼく

おてての方がいいな

かいぬし手をあけて

そこにはいるから

            ぷぷぷ

 

    ピリカです

かいぬしけっこうです

ぼくかいぬしのアシストいりませんから

このようにっ

このようにっ

どんどんじぶんでほりすすみます

 

隊長の任務ですから

           ぷぷぷ

 

 

 

もっとちゃんと怒るべきだったんじゃないか

 と思ったり

怒るほどのことでもなかったな

 と考えたりする

「怒り」という感情とうまくむきあったり

御することはときどき難しい

 

その点ぶんちょはすごい

いやなものにはいやだと

全力で反応する

ただちに怒りの頂点に達し

全身で

ちゃんと怒る

怒ろうかどうしようかなどど

逡巡せずに

はっきりしっかり怒る

 

谷川俊太郎さんの詩に

「いやなことを

 いやだというのはむずかしい」

という詩がある

そのむずかしいことを

やすやすとやってのけるぶんちょはすごいのだ

 

もっとすごいのは

怒ったことを後悔なんかしないところだ

そしてきっと

過ぎたことを思い出して

怒り直すこともしない

 

もっともっとすごいのは

怒った方も

怒られた方も

数秒後

何でもない顔して

いっしょにぽりぽり

おやつを食べられることだ

 

ぶんちょはすごい

なんかぼくたちすごいらしいよ

 

           ぷぷぷ