歩き去る君を見送ることは
普段しないのだけど
たまたま信号が赤だったもので
君の後ろ姿をみていました
君は一生懸命歩いていました
ただ「歩く」というそれだけのことなのに
大切なこころを内側にいれて
どこかへ運ぶ使命でもおったもののように
こぼさないように
少しも損ねないように
一生懸命歩いていました
右手をぐーにかたくむすんで
やや体側から離れたあたりを
勇しく振りながら歩いていました
周囲を薙ぎ払いながら進んでいる君
そんなに一生懸命に歩く君の後を
さっきまで共に笑いあっていたぼくらの笑い声が
春風にくるくる転がりながら
追いかけていくのがみえた
きみが右手ににぎっているもの
むすんでひらいて
もうすぐ夕暮れ
ぼくの信号が青になったから
同じだけの歩幅できみにさようなら
指のすきまにはるかぜ
さようなら
これはぴっちゃんの後ろ姿
後頭部のゆきんこもようは換羽後も残るかな
こちらはピリカちゃんの後ろ姿
つやつや海苔のおにぎり🍙
ぷぷぷ