つめたいおなか

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どうやら かなしい夢をみた

内容はおぼえてないけど

かなしさに埋もれたもころで

目覚めて身を起こした

半身 埋まったところから

むくりと起き上がると

胸からも肩からもぱらりぱらり

こぼれおちてゆくのに

おへその窪みにはいりこんだ分だけは

なんだかでていかなくって

そのまますううと吸収されていった


そんなものをお腹の中にいれたまま

街を歩いていたら

どんどんおなかがつめたくなって

身体はたしかに生きているのに

そこだけしんでるみたいな気がした


いちぶぶんしんでる自分を

自分でだきしめてみたけど

ぐるりまわした手のあんばい

腕組みして怒ってるこどもみたいだ

仁王立ちして

奥歯をかんで

偽物の月をにらみつけて

(今日のおつきさま、あいつはにせものだ)

寒さで目の詰まったアスファルト

かかとから火花散るほどに

蹴って歩いてかえる

帰り道を失ってしまいたい誘惑を拒み

頑なにコツコツと足音ひびかせて

うちへかえって

おなかをあたためなくてはならないんだ



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みんな せいれーつ!

点呼だよっ


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ピリカ隊長

威厳を取り戻してとくいげ    ぷぷぷ


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わあ かいぬし

お胸に指さしてあそんでる

ぼくちょっとくすぐったいよう

          ぷぷぷ