ぼくたちは多くを学び
そして多くをわすれる
だがそれがなんだろう
ぼくたちは多くを得て
やっぱり多くを失う
なんでもないことなんだ
夕陽が稜線を染め上げて
夜風がわたってきた
それはね
からっぽのぼくのなか
思惟ふるわせて
吹き抜けるかみのいぶき
くちばしのすきまから
るるる
地獄の空に
残骸がもれだす
今日のぶんはもう使い切りました
焼いてしまってかまわないよ
ほら
大切な今日がおわったよ
だがそれがなんだろう
夕陽当番はおにいちゃんのほうがとくい
ぼくは
昼のひかりのなかでね
元気に飛びまわるほうがとくい
ほら
こんなに高くとべるー
ひゃっはー
おにいちゃんこんなにかろやかに
ジャンプできないでしょ
ぷぷぷ