花火

f:id:bunchosparrow:20210821170019j:plain

花火が終わったあとの

さみしさみたいだ

ああきれいだったね

みごとだったね

しだれざくら長くしだれて

あれは天空をゆく巨大くらげです

こんばんは風がなくていい夜でした

耳の奥に

どんどんと残響

からっぽの胸たしかにみたして

わずかに肋骨のあたり

きしんだ名残り

あんなにも見上げ続けて

ちょっと疲れた首で

いろとりどりの光はすべて

闇にすいこまれて

華やかな洪水に置き去られ

夜に放り出されたまま

かえりみちもっと濃く

ぬりつぶしてしまえよ

どこかしらどこか痛く

何かしら何か失ったような

きな臭い夜空にただよう

ぬるくしめっておもたい

あきらめをかかえて

やはり夏ってよくない

高揚感そこかしこゆるめば

落としやすいんですこころなど



f:id:bunchosparrow:20210821170630j:plain

おにーい

f:id:bunchosparrow:20210821170703j:plain

ちゃんっ

ちゃんっ

f:id:bunchosparrow:20210821170757j:plain

すたん

   

f:id:bunchosparrow:20210821170850j:plain

びびびびびびっ

           たのしたのし


f:id:bunchosparrow:20210821170943j:plain

ピリカは今日も元気いっぱい

ぼくはピリカの元気にまけず

みずあびした

撥水すごいからぼく

すぐ乾いた

            ぷぷぷ