こんなに美しい朝に言葉は必要かい
こんなに無力なことばは必要かい
空が無垢すぎて
どこまでも行けてしまいそうだ
空の先に何があるのか知ってるよ
鍵盤のその先にある音も知ってるよ
いのちが出入りする場所も覚えてるよ
どこまでも行けそうな気持ちで
どこまで行こうか
ぼくはぼくが始まる朝を制して飛ぶよ
君の朝もやはり美しく青いよ
青くて清浄だおはようおはよう
この寂寥感
生死に向き合えばいつだって物事は
大袈裟に悲劇性を帯びてしまうけれど
君の生きてる今この朝を
ぼくは歌いたいよおはようおはよう
昨夜泣いた君の涙が
今朝のどこかの空間に蒸発して混じり込んでる
今日という日常を美しく見せているものは
膨大につながり積み重なる歴史に他ならないが
今日という始まりを
いつだって始め続けているのは
涙をぬぐって
立ち上がった君の脚力そのものだ
おはようおはよう
おいでぴっちゃん
「かいぬしおはようおはよう」
おいでピリカ
「かいぬしおはようおはよう」
おはようおはよう