反田さんの「皇帝」

ピリカといっしょに見廻り

ここはぼくらのお気に入りポイント

かいぬしが何をしてるか

よくみえるよ

               ぷぷぷ

 

    ピリカです

これより豆苗をやっつけます

とうみょうめっ!

               ぷっ

 

 

 

昨日雨の中 行ってきた

 

 

ステージ右舷の二階席だから

反田さんの後ろ姿しか見えないだろうと思ったら

完全に観客に背中を向ける位置に

ピアノが配置されていた

だからずっと

反田さんの姿が見ることができた

右手でピアノを弾きながら

左手で指揮

立ったり座ったり

大忙し

 

自分で指揮をするから

ある程度演奏に自由度というか

解釈を加える余地があるのかしら

(このあたり知識がないから残念)

ここってこんなリズムになるんだ とか

こんな音の配色なんだ とか

今までとちがう「皇帝」だった

 

ピアノの中に聴いたことのない音の配分があるのは

座っている席とか、ピアノの種類とか

会場の湿度とか、調律の具合とか

そういったことが関係があるのだろうか

つまりとてもとても良かったのです

 

第二楽章がなんだろうあれは

美しいという言葉ではまるで足りない

静かに長く響くコントラバスの音色は

あれはかみさまの寝息なんだと思う

あの美しい旋律にとけこんでゆく時間

わたしたち人間のいのちは

かみさまの夢にやがて

とけこんでゆくのだと思えた

 

すべてのいのちが

やがてそのくるしみを終えて

夢の中にとけこんでいくならば

それはなんという慰めだろう

憧れにも似た遠さを

心の中に抱きながら

第3楽章

 いのちは明日へとあゆみをすすめます

 命ある限り私たちを追ってくる

 めぐみといつくしみに

 もう駆け出さんばかりにして