もえてる

かいぬし

ぼくの5歳の夏はとても暑いね

毎日毎日暑いね

ぼくが経験した5回の夏で

今回がいちばん暑い

でもだからといってぼく

手から出ていく気はまるでない

                ぷぷ

 

     ピリカです

ほちょほちょちょちょぴーちょ

 

はっ!

だめですかいぬし

おちり側から撮らないでください

ぼくのかっこいいももひき

撮ってください

(なりゆきさんからクール素材の

ももひきもらわなくっちゃ)

 

 

ひまわり!

 

 

 

ぼくらもきっと
傾きかけたいのちなのだ
もえろ
たいよう
もっともっと赤く
ぼくのくちばしよりあつく
ぼくの足よりあつく
もえて
やきつくせたいよう
 
ぼくらすべて
足場の悪い幻想の上に立つとき
赤き炎をもって
焼き払えたいよう
煮えたぎったぼくらの呼吸
地平の向こうへ
すべての欺瞞を怠惰を
まきこんでさかまいてうねりくるいながら
やきつくせ
 
 
たいようにぼくら
うしろむきにたおれこむ
自分の痛みをとおして
他者のいたみをみることのできるものは
さいわいだ
ぼくら背中をじりじりとこがしつつ
つめたい宇宙をみあげる
視線は旅をする
果てまでどこまでも
まなざしは痛み大きこのよを
やすやすとこえてゆくよ